日本における養鶏産業は、育種改良と鶏舎構造の進化と共に抗生物質に依存しない飼育管理が向上してまいりました。しかし、1960年代になるとイギリスでのサルモネラ汚染鶏卵が社会的問題になる中で、日本でもイギリスで問題になっていましたサルモネラ・エンテリティディスPT4が輸入検疫の隙間をついて上陸しました。食品と鶏種の大半を輸入に依存している国としましては、避けせれないことかもしれませんでした。このことが、養鶏場のサルモネラ対策は抗生物質には頼れないとの海外事例やデータ資料から本格的な対策としまして衛生管理の強化とともに生菌剤への模索が始まりました。
先駆者としまして、フィンランドのヌルミ博士らは、自然界の初生雛は生まれてすぐ親鳥の糞を啄むことにより、いち早く有用微生物の腸内定着を促し、その後の有害微生物の定着を排除します。そしてヌルミ法として商品化され多くの養鶏場の指示を受けました。しかし、この製品に含まれる菌が同定できないこともあり、アメリカ農務省のデローチ博士のグループは約400種類の腸内細菌の中からサルモネラの定着を阻害する有用微生物を29種類同定しました。そしてこの有用微生物を連続して培養できる方法も開発して、コンティニュアス・フローカルチャーからCF-3(日本名:デローチ29)として日本でも発売されました。これらは生きたままの菌を使用することにより、有効期限が短く受注製造や冷凍販売など物流方法に課題が残りました。
これらのサルモネラ対策に苦慮している現状を見て、台湾微生物研究所の林慶福博士は、数ある枯草菌の中から独自で産生する酵素で、サルモネラの細胞壁を阻害する枯草菌のセレクトを開始しました。 その努力の結果2種類の枯草菌がセレクトされ、乳酸菌とのコラボは相乗効果を示すとのことにより、画期的な複合培養の実現も果たしました。
こうして誕生したのが「サンリアーゼ/SUNLYASE」です。もちろん日本では生菌剤部門でトップブランドを築いております。サルモネラ対策で始まりました「サンリアーゼ/SUNLYASE」は腸内細菌叢の改善による生産性の向上にも寄与することから、サルモネラワクチンが承認されてからも、多くの生産者の指示を受けて今日に至っております。
